「ロレックス ROLEX チューダー TUDOR」価格改定とその影響は?
「ロレックス・ROLEX」と「チューダー・TUDOR」が2021年8月1日からの国内希望小売価格を改定しました。
表向きは高値水準が続くスイスフランの影響による国内外の価格差を調整するためといった名目であり(真相はロレックスのみぞ知る・・・)全モデルが約5%の値上げになります。
時計市場において、他のメーカーであれば、定価改訂がすぐに並行店や中古市場の相場に影響するわけではないのですが、ロレックスの場合はすぐに影響がでると考えられます。
ロレックス人気モデルの改定前と改定後の価格
コスモグラフ デイトナ・ステンレスモデル(116500LN)
138万7100円→145万7500円
サブマリーナ(124060)
85万4700円→89万7600円
サブマリーナ デイト(126610LN)
96万5800円→101万3100円
グリーンサブマリーナ(126610LV)
100万9800円→106万400円
エクスプローラー(124270)
67万6500円→71万1700円
GMTマスターⅡ(青黒:126710BLNR、赤青:126710BLRO)
オイスターブレス
99万8800円→104万9400円
ジュビリーブレス
102万800円→107万2500円
シードゥエラー(126600)
123万900円→129万3600円
(すべて税込)
ロレックス公式サイトより引用
チューダー人気モデルの改定前と改定後の価格
BLACK BAY FIFTY-EIGHT BRONZE
49万600円→51万4800円
BLACK BAY CERAMIC
51万2600円→53万9000円
BLACK BAY GMT スチール製ブレスレット
43万8900円→46万900円
(すべて税込)
ではこれまでのロレックスの価格改定は、相場にどのような影響を及ぼし、これからどのような相場を描いていくのでしょうか。
またロレックスの度重なる定価改定は、ロレックスの時計業界の中での位置をどのように変化させてきたのでしょうか。
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ロレックスが値上げをし続ける理由
ロレックスが値上がりし続ける理由は、経済的な面やロレックスの特性などさまざまな理由があります。そこにはロレックスの普遍的な人気・支持や巧みな戦略によるロレックスの絶対的な自信も伺えます。
(絶対的な人気を誇るサブマリーナ)
ロレックス公式サイトより引用
円安による価格高騰
円安になると、円の価値が低下。
円に対して海外貨幣の価値が上昇し、海外からの輸入品が値上がりします。
そのため円安になると日本国内において、ロレックスだけでなく海外ブランド全体の価格が上昇。為替レートは常に変動しているため、チェックが必要です。
ロレックスの需要の多さ
ロレックスはもともと人気が高く、特にここ数年は常に供給よりも需要が多い状態です。
日本ロレックスが提示している正規価格(人気モデルは並行店の販売価格が正規価格を上回っている)で購入できる正規店ではほとんど手に入らないモデルもあります。
ですので国内・国外問わず腕時計のバイヤーたちが常に正規店でロレックスを購入するために競い合っているのです。
最近では中国市場からの需要が拡大したこともあり、今後も需要と供給の差がますます開いていくでことが予想されます。
これらの要素からも考えられるようにロレックスの販売価格は今後ますます上昇していくと考えられます。
ロレックス公式サイトより引用
ロレックスの値上げは今後もさらに続くと予想されています。
先に述べた以外にも為替レートや需要の拡大の影響や、原価高騰など値上がりする要因がたくさんあります。
時計好きの間では、もう時期さらなる定価の改定が行なわれるのではないかとささやかれています。ここでは、今後ロレックスが更なる価格高騰を続けると考えられる根拠をまとめました。
新作が続々と開発されている
ロレックスは新しく魅力的なモデルが次々と開発されています。
性能面においても常に機能性と品質の向上を目指しているのです。
しかし新しい機能を持つ新モデルが登場している一方で、廃盤になっていくモデルもあるのです。ところがロレックスに関しては廃盤、すなわち型落ちになったモデルは、希少価値が高まるため価格が高騰するという現象が起こります。
その結果中古市場も値上げが起こる可能性が高まります。電化製品や自動車販売の世界では考えられないようなことがロレックスでは起こるのです。
ロレックス公式サイトより引用
値上がりしても落ちない需要
ロレックスがさらに値上がりしていく根拠として、ロレックスが値上げをしても相場全体が値上がりをしても、需要が落ちてこないのです。
経済は、ものの価格が上がるとそれを買いたい人が減り、需要は低下していきます。需要が低下すると利益が出なくなるため、企業やブランドは徐々に価格を据え置くように。このように価格が上がると需要が抑えられ、自然と価格上昇が止まるのです。
特に高級品や嗜好品には、ブランドのランクや質を落とせば代替品がたくさんあり、生活必需品よりもこの傾向が強いと言われています。
ロレックスも例外なく、価格が上がり需要が減少すれば価格の上昇は抑えられるでしょう。
しかし、近年の度重なる価格上昇にも関わらず、ロレックスの需要が落ちる気配がありません。
むしろ世界的に人気が高まり、需要は伸び続けるばかりです。ロレックスは価格を上げ続けることができるのです。
一本100万円以上が当たり前の時代へ・・・
ロレックスの中でもとりわけ人気のあるコスモグラフ デイトナ ステンレスモデル白文字盤 (116500LN)は、新型コロナウイルスの感染拡大が起きる前の2019年末は200万円後半から300万円を切る水準でした。
しかし今回のコロナ禍が本格してから価格が驚くほどに高騰し、2021年4月には並行店を中心に市場価格がが450万円近くにまでなりました。
シンプルなデザインが魅力のエクスプローラー1(214270)も同様に高騰しております。2019年末は並行店を中心とする市場価格が80万円台でしたが、廃盤という背景も手伝い、2021年4月には190万円近くまで価格が高騰しました。
ロレックス公式サイトより引用
私がよく記事で取り上げているエアキングの現行モデル:116900も2019年末は70万円台という価格でしたが、2021年8月現在は120万円以上の価格を推移しています。
まさにロレックス1本購入するのに100万円以上用意しないと購入できない時代になってしまいました。
この「ロレックス バブル」は
いつまで続くのか・・・
なぜこのようなロレックスバブルが起きているのでしょうか。それは冒頭でも触れたように、市場に出回るロレックスが少ないことが大きく影響しています。
自動車産業や家電製品が感染予防のための工場閉鎖などを余儀なくされ、腕時計のメーカーも工場の閉鎖を余儀なくされました。
スイスに本社を置くロレックスもジュネーブ工場などを閉鎖せざるを得ず、十分な生産を行うことができませんでした。
よって市場に出回るロレックスの本数が大きく減り、海外への渡航が制限され、ロレックスを各国に持ち込んでいたルートも制限され、市場に出回るロレックスが減少したのです。
これらの要因により、ロレックスの希少価値が高まり、ロレックスのバブルのよう状態が続いているというわけです。
しかし、このバブルはいつまで続くのでしょうか。
実はロレックスの一部モデルの価格は2021年4月をピークに落ち始めており、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んで世界が正常化すれば、元の価格水準まで一気に戻る可能性は十分に考えられます。
ロレックス公式サイトより引用
そう考えると、いまはロレックスの買い時ではないかもしれません。
もう少し待てばもっと安く購入できるかもしれません。
反対にこの先も市場の高騰が続くことも十分に考えられます。
ロレックス相場はいま重要な局面に差し掛かっているのです。
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