ロレックス 暴落の歴史
価格の高騰とここ最近の過熱感により、2021年7月現在のロレックスの人気はすごいものがあります。
銀座の正規店を覗いてもひっきりなしにお客様が店に入店していく姿を毎日のように拝見しています。(仕事柄、その店の前を通るので)
しかしそんなロレックスも時代の流れやその当時の経済状況、金融ショックなどの影響により相場が極端に下がった歴史があるのを皆さんはご存知でしょうか?
今回は快進撃を続けるロレックスの加熱相場からは想像もできないような暴落の過去を紹介していきたいと思います。
ここに一冊の雑誌があります。
2009年6月20日に芸文社というい出版会社から出版されたロレックスの専門雑誌にもその事実が特集されていたので、交えながら紹介できればと思います。
当時の時代背景を思い返してみると・・・
2008年
アメリカでサブプライムローンを発端とした大規模な金融ショックが発生しました。
きっかけは2008年9月アメリカの大手証券会社リーマンブラザーズの経営破綻です。これを機に世界経済は大打撃を受けました。
当然ロレックスをはじめとする高級時計業界も大きく影響を受けました。
さらに追い討ちをかけたのが円高の影響です。日本のロレックス並行輸入ショップの価格も日を追う毎に下落し、今では考えられないような相場になりました。
果たしてどれだけ下落したのでしょう・・・今から12年くらい前の話なので、今ロレックスマラソンをしている方の中には全く知らない人もいるでしょう。
今回は当時の雑誌を参考にしながら見ていきたいと思います。
Ref.6263 手巻きデイトナです。
2007年にメーカーの保証部品ストック切れに伴いこの当時すでにオーバーホールの受付終了になっていたこのデイトナですが、この頃もヴィンテージ時計ブームの盛り上がりがあり、300万円〜400万円近くで取引されていました。
しかし2009年にはグラフにあるように前年に対して30%近く下落しています。今となっては最高の買い場だったのかもしれません。
Ref.16520 エルプリメロ搭載、最近急上昇のデイトナです。
当時は先代モデルということもあり急激な高騰を見せてはおりませんでしたが、それでも相場は200万円を超えるモデルも出現しエルプリメロムーブメント搭載がフォーカスされたのもこの頃からかと思います。
(もちろん詳しい方々はとっくに注目していたとは思いますが・・・)
このモデルの黒文字盤にまれに見られた個体で、デイトナの特徴である三つ目のダイヤルが茶色に経年変化する個体があります。
ブラウンダイヤルのブラウンアイモデルは通称「パトリッツィダイヤル」なんて呼ばれたりもしてます。
しかしこの頃はまだ明確に認識されてからそんなに年月が経っていなかったため200万円前後で売られていました。
その当時は高いと思っていましたが今考えると、あの時買っていれば・・・。ちなみに2021年、現在の状況ですが、通常でも300万円は下りません。
ブラウンアイモデルとなると500万円は下らない価格で取引されています。
Ref.116520 2021年現在では先代モデルとなります。
2009年当時の現行モデルdえす。そのため今のような価格の高騰はありませんでした。
しかし2008年〜2009年にかけて100万円を切る個体もちらほら(白文字盤の方ですが)店頭に並ぶことも・・・
コンビモデルにいたっては新品で78万円とか・・・
もう大バーゲンセールです。
でも当時はこの価格でも売れなかったんですよ。
このように煽っている私も買わなかったわけですから。
当時の世相、当時の経済状況、当時の価値観が相違相まって市場は形成されているのです。
Ref.1655 伝説のエクスプローラーⅡです。
2008年の10月頃をピークにリーマンショックの影響を受け翌年には100万円近く相場を下げています。
当時もヴィンテージの希少な高騰モデルの代表格でしたが、流石に世の流れには逆らえなかったようです。
Ref.16710 5桁時代のGMTマスターⅡになります。
一昔前2003年頃には30万円を切るか切らないかくらいの価格(新品)で売られていることもありました。
2007年に新型モデルが発表されでからは、しばらく60万円代を継続しておりましたが、やはり下落相場の流れに逆らえずしばらくは50万代を維持することになります。
その後とんでもないことになろうとはまだ誰も想像していませんでした。
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ロレックスの魅力へ続く・・・
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