サラリーマンの投資 28

サラリーマンの投資 28

2月に入り第一週が終わり、この週の日経平均は大幅反発となりました。

先週の米国投機取引の問題は、米国当局が調査をしたことから早期に収束の見込みが強まり、2月1日〜2月2日は買い戻しが大きく進みました。

更に2月3日は、バイデン政権が掲げる大規模な追加経済対策を民主党が財政調整法を活用して単独で成立させる手続きを進めていると伝わり、共和党との協議により規模縮小もやむなしと思われていた中でのポジティブサプライズと受け止められ、これを背景に日経平均は一段高、3日間で前週の下落分に相当する1000円を完全に取り戻しました。

3月4日はそれまでの急激な戻りに対する短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となりましたが、週末5日には堅調な米株市場を背景に改めて買いが優勢となりました。市場の動向としては、週の前半は先週にか売られた成長株やハイテク株に対する買い戻しが多く入り、その他決算を手がかりに景気敏感株への買いもみられました。

週中盤の3日頃からは、米追加経済対策に関する報道を背景に米長期金利が上昇したこともあり、景気敏感株の買いが一層強まるなか成長株やハイテク株は改めて売りに押される展開になり、国内での新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向を示したことも追い風に鉄道や航空、百貨店、人材サービスなど出遅れ感のある銘柄への買いも目立つようになりました。

週を通じてこれまで好調だった成長株・ハイテク株が売られる一方で、景気敏感株や旅行関連といった出遅れ株が買われる動きが目立った週となりました。

来週の株式市場のスケジュールは、8日に1月景気ウォッチャー調査、9日に12月毎月勤労統計、10日に1月都心オフィス空室率、11日は建国記念日で休場、12日は特別清算指数算出日が予定されている。また国内外でのワクチン配給ペースが加速し接種済みの人数がコロナ感染者総数を上回っている中、大量生産が可能で、接種が1回で済み、扱いも容易なため期待が大きいワクチンを巡りジョンソン・エンド・ジョンソンは当局に緊急使用の承認を申請中との事です。速やかに承認されれば、今月中にも供給が可能になり回復期待となるでしょう。

アンジェス

そんな中、国内コロナワクチンメーカーのアンジェス<4563>は4日、オーストラリアで実施中の高血圧DNAワクチンの臨床試験において、投与後の経過観察期間を経て、初期の試験結果の評価を行なったと発表しました。結果、重篤な有害事象はなく、安全性に問題がないこと、また、アンジオテンシンIIに対する抗体産生を認めました。今後、安全性、免疫原性および有効性を評価する試験を継続的に行なっていくと発表しております。

試験内容は高容量のアンジオテンシンII受容体拮抗薬による血圧のコントロールが必要な高血圧患者を対象とした偽薬(プラセボ)二重盲検比較試験で、安全性、免疫原性および有効性の評価を目的とした試験で症例数は24例、観察期間は12ヶ月です。

 

高血圧 DNA ワクチンは、血圧上昇作用を持つ体内物質である「アンジオテンシンII」に対する抗体(免疫作用により標的の物質に結合する分子)を体内で作り出し、その働きを抑えることで高血圧を治療することを目的に開発を進めています。

 

現在、高血圧の治療においては多くの経口医薬品が使用されているが、これらの薬は毎日忘れずに服用する必要があるのに対し、注射剤であるDNAワクチンは一度の投与で長期間にわたって効果が持続することが期待されています。

 


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